シリンジ法についての詳細
シリンジ法では排卵日に合わせて精子をご提供させていただくわけですが、排卵日の予測や、そもそも排卵がきちんと行われているかどうか詳しく調べることが大切です。
まず、排卵日の予測ですが、ゆめ未来では「ルナルナ」というアプリを使うことを強くおすすめしています。
妊活している多くの方が使っていらっしゃり、ルナルナが様々なデータを収集しているのでかなり正確に排卵日を予測してくれます。
基礎体温、生理の開始・終了、体調、SEX(精子提供の場合はこちらはシリンジ法と考えてよいでしょう)といった基本的な情報を入力することができるほか、体重、体脂肪、生理痛、経血量、イベント(不正出血、飲酒など)、気分、排卵痛、おりもの、便通、頭痛、発熱、ニキビ、服薬、サプリメント、受診、眠気、疲労など様々な情報を記録しておくことができます。
基礎体温を毎朝記録することは、精子提供を受けられる方は絶対にやっていただきたいです。
正常に排卵されている場合は、
・月経が始まると約2週間体温が下がって低温期になる
・排卵すると体温は上昇し、次の月経までの約2週間は高温期が続く
という2相の体温グラフができるはずです。
もし体温が上がらず低温期が続いていたら、排卵が起きていない可能性が高いです。
私が妻と妊活を始めた頃の妻の体温グラフがまさにそうなっていて、排卵していなかったことがわかります。
なお、2週間以上高温期が続き月経にならなければ妊娠している可能性があります。
基礎体温がきれいな2相になっていたとしても、婦人科に行って排卵のチェックを行うことをおすすめします。
医院にもよりますが、不妊治療を専門に行っている婦人科さんですと、下記のような検査を行ってくれます。
-時期に関係なく行う検査-
・感染症検査
B,C型肝炎、梅毒、HIV,風疹抗体、クラミジア抗体などを調べます。
・血液型検査
ABO型とRh抗原の有無を調べます。
・末梢血検査
主に貧血の有無をみます。
・甲状腺機能検査
TSHとFT4を調べます。
・卵巣予備能検査
AMH:抗ミュラー管ホルモンにより卵巣に残っている卵子の量を血液から推定します。
・精液検査
精子の数や運動性を調べます。2〜4日間の禁欲後に検査をします。(ゆめ未来は精液検査済みで、FSC=4.8 x 10^6, MSC=13.6 x 10^6, SMI=98 で正常です。)
-月経周期に沿って行う検査-
1.ホルモン検査(LH,FSH,E2,PRL)
卵胞発育や排卵に関わるホルモンを血液で測定します。
2.卵管造影検査
卵管の通り通過性や子宮の形を造影して調べます。
3.超音波検査
卵胞計測により排卵の時期を推測します。
4.性交後試験(フーナーテスト)
頸管粘液内の精子の運動性を確認します。
5.着床期検査
子宮内膜の超音波検査、黄体ホルモン測定を行います。
超音波検査で排卵日を婦人科さんのほうでも予測してくれますので、事前に推定のタイミングを教えていただき、直前で婦人科さんの予測タイミングになるべく合わせてご提供させていただきます。
経口の排卵促進剤や子宮内膜を厚くする薬などを処方してもらえる場合もありますので、できるだけ妊娠の確率が上がるようにしていくと良いと思います。
婦人科さんでは一人一人に合った治療をしていただけるので、妊娠をご希望の方はぜひとも良い婦人科さんを探して受診していただきたいと思います。
シリンジ法のキットについて
ゆめ未来で使用しているシリンジ法キットは「一般医療機器 精液注入用子宮カテーテル プレメントシリンジ」というものです。
カテーテル部分が約6cmあり、子宮の近くまで精液を送り込むことができるため、通常のシリンジよりも妊娠の確率は上がるはずです。
ポイントとしては、シリンジに空気を少量吸引した後に精液を吸い上げ膣内へ注入することで、極力機器内に精液が残らないようにします。
注入後は、注入した精液が垂れないようにリラックスして10分ほど横になってお休みになってください。